気ままに読み解き

文学作品・アニメなどの分析をしているブログです。構成読み解き家募集中です。→ https://yomitoki2.blogspot.com/p/2-510-3010031003010013.html

「月夜のでんしんばしら」解説【宮沢賢治】

今回は、読み解きというより論文の紹介です。 ただ、構成読み解き家として、章立て表も交えてざっくりと解説していきたいと思います。 あらすじ 章立て表 シベリア出兵 賢治の風刺系作品 あらすじ 夜中、線路に入った恭一は電信柱が動く姿を目にします。 動…

「グスコーブドリの伝記」解説【宮沢賢治】

1931年 グスコーブドリの伝記 送稿 宮沢賢治の生前に発表された数少ない作品です。 ブドリの自己犠牲や作中の科学知識に目が行きがちですが、それだけではありません。 裏の内容も含んだ重層的な話です。 あらすじ 表層の解説 章立て表 イエスキリスト物語 …

「イソップ寓話」解説

イソップ(アイソーポス)が作ったとされる寓話です。 本当にイソップが作ったかどうかは永遠の謎ですが、出来のいいものが今でも語り継がれているのでしょう。 内容は語られ尽くされていると思いますが、章立て表を用いて「構造を読む」という視点で読み解い…

「よだかの星」解説【宮沢賢治】

1921年頃の作品です。 この作品は、ただの自己犠牲物語ではありません。 キリスト教を批判しつつ、仏教との融合を試みています。 あらすじ 章立て表 キリスト教批判 鷹が家に来る よだかがいろんな所へ行く キリスト教と仏教のドッキング よだかから見る作者…

「セロ弾きのゴーシュ」解説【宮沢賢治】

この物語は動物との対話を通じて、未熟な青年が立派な人間として成長するお話です。 それでも間違いではありませんが、深く読むと、人々の助け合いを描いているのです。 賢治入門としては、「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」より、こちらを勧めたいです…

「オツベルと象」解説【宮沢賢治】

この物語は、悪者であるオツベルを仲間の象たちがやっつける話として知られています。 しかし読み解くと、宗主国と植民地、1920年代のイギリスとインドの関係を描いています。 本文とあらすじ 本文はこちらからどうぞ。短編なのでさらりと読めます。 宮沢賢…